バラの花一杯キャンパス計画関東学院大学 湯澤研究室+大塚研究室 共同プロジェクト
私たちは、この度文部科学省の学術フロンティア推進事業で、築36年経つ大沢記念建築設備工学研究所という小さな建物を全面改修し、新しく『環境共生技術フロンティアセンター』として再生させました。このプロジェクトには地球環境時代を迎えて、環境をテーマとした各種技術を開発し応用しています。その一つとして、建物の外壁面にバラの花による壁面緑化を提案しています。今日、緑化技術は急速に進み、いろいろな試みがなされていますが、それらは全て、手のかからない植物による緑化で、セダム類を代表とするようなあまりに観賞的には望ましいものとはなっていません。緑化による日射遮断や水蒸気の蒸発作用等の工学的効果のみを考えると、こうした発想になるのかも知れません。 私たちは緑化にはもっと根源的に人を和ませてくれる力があると信じています。多少私たちの手を煩わせてでも、植物の、そして特に花の持つこの根源的な力を、キャンパスの環境整備に用いたいと思いました。バラの花の持つ周囲を一気に明るくしてしまう華やかな力は魅力的です。私たちは、この築36年経つ建物を再生するに際して、バラを用いて、潤いのあるキャンパス景観づくりをしたいと思いました。環境共生技術フロンティアセンターは、学生食堂(9号館)の小テラスに面しています。このバラのテラスは昼休み等に集う学生や教職員にとって、きっとキャンパス生活に中の楽しい憩いの場所の一つとなることでしょう。バラは手入れをある程度必要とします。そこで、バラや花に興味をもっている方々に提案なのですが、みんなでこのバラを育ててみませんか?そして、これを契機に、六浦キャンパスをバラの花一杯にしてみませんか? これから定期的な水遣りや剪定や施肥・消毒等の手入れをしていきます。この作業を専門家だけでなく、だんだん私たち素人で出来るようにしたいと思います。バラの花に、あるいは花一般に興味のある方、大歓迎です。是非、連絡をお待ちしています。
(湯澤研究室 Rose Projectより)