Home > 研究所概要 > 創設者 大澤一郎

建築設備工学のパイオニア、大澤一郎

 
 
本研究所の創設者である大澤一郎は、1914(大正3)年、早稲田大学建築学科2回生として卒業した後、1916年に機械工学科を卒業し、同時に建築学科助教授に就任しています。 その後1920年から1922年にかけて早稲田大学初の留学生として米国イリノイ大学に留学し、帰国後、早稲田大学助教授、芝浦工業大学教授、日本大学教授を歴任した後、1947(昭和22)年に関東学院大学教授に着任しました。
着任後は、「建築設備工学科」の新設と、「建築設備工学研究所」の創立、ならびに相互密接な連係のもとにおける教育と研究活動を念願とし、研究所は、来るべき時代の建築設備技術の汎用性と多面性の要求と進歩のために、学内のみならず学外における調査・研究、ならびに研究施設の利用を構想していました。
そして1965年、「建築設備工学科」を設置し、さらに、1968年に「建築設備工学研究所(現大沢記念建築設備工学研究所)を設立させ、念頭を結実させたのです。
そのわずか4年後の1972年に永眠。正にその生涯を建築設備工学に捧げたと言えます。大澤一郎の戦後日本の建築設備における教育者、開拓者として果たした役割は大きく、その理念は本研究所の精神として今日まで脈々と受け継がれています。